農学・バイオ・園芸の大学短大ガイド
生物・バイオ

生物・バイオ

幼少から好んで生き物の飼育や観察をしてきた。さまざまな生物について図鑑などで調べるのが好きだ。人間も含めて動物や植物のつくり、しくみに関心がある。遺伝や進化など、生物の勉強を楽しんでいる。そういう人にオススメです。
■生物学(生命科学)
地球上ではウィルス・バクテリア・カビなどの微生物から動物・植物・昆虫など数千万種にもおよぶ生物がバランスを保って生存している。生物はなぜ生きているのか、生物はどのような道のりを歩んできたのか、それぞれの生物は何が異なり何が同じなのか、これら生物の多様性と生命現象の普遍性を理解することが生物学・生命科学の目的である。遺伝子や細胞内の一分子の働きといったミクロの世界から生態系や動物の社会行動など、生物圏レベルの現象まで生物に関するあらゆる事象を研究対象とする。生物研究の成果は医療・衛生・食糧生産・環境保全など日常生活の様々な分野における基礎を提供し人類に大きな利益をもたらしている。関連する産業はバイオ産業と呼ばれ、IT 産業と並んで発展性のある大きな市場を形作り、経済的にも重要な位置にある。一方、生物学の知見や技術は生命の根幹に大きく関わるようになってきており、人体への影響や倫理的・社会的な問題なども研究課題になっている。生物学を学ぶには、観察・記載・実験・理論といった研究方法とともに化学や物理学の知識も必要となり、必修としてカリキュラムに取り入れている大学も多い。

主な専門科目説明

●細胞生物学
動・植物の細胞の生理・代謝に関する問題、動物の生体形成、造血制御、内分泌細胞の分子、筋肉・硬組織の構造を細胞レベルで研究する。

●微生物学論
微生物学は、生化学、細胞生物学、分子生物学など幅広い分野と連携しながら発展してきた。微生物学の発展に基礎となってきた細菌、ウイルス、酵母の構造・代謝・遺伝・分類について講義する。

●環境生物学
生態系を構成する生物の多様性あるいは、生物種の維持と伝達を踏まえた視点から、環境が生物に与える影響などを分析する。

●生化学
生命現象の多くには化学反応が関係している。生体の構成成分やその構造、化学物質の生体への作用や変化を学ぶ。

●感染免疫
免疫学を中心とした生体防御機構である。血清免疫学、病原体の種類・病原因子・毒素を中心とした微生物学を中心に、宿主・寄生体相互関係の中での感染と免疫の基本概念や、特異的、非特異的生体防御機構を学ぶ。

●分子生物学
生命現象を分子レベルで理解して、それがいかに制御されているかを研究する。研究領域は特に遺伝学や生化学と重なる。

●発生生物学
生物の受精から成熟した個体になるまでの過程を研究する。遺伝学と密接な関係を持ち、老化や再生も対象とする。

●動物行動学
餌を食べる行動や繁殖行動など動物の行動を研究する。生理的な反応と行動の違い、本能行動や学習について学ぶ。

●生態学
生物個体の分布や数、そしてこれらが環境からどのような影響を受けるかなど、生物と環境の相互作用を扱う。

●動物生理学
刺激を受けて運動器官に作業命令を下す神経器官についての機能やしくみについて、細胞レベルの視点からみていく。

●遺伝システム論
様々な遺伝現象の基本メカニズムと制御機構を理解することから、生命現象を支える多様な遺伝システムについて、個々のメカニズムと全体像を学ぶ。

●ヒトの生物学
多様に分化した生き物のうち、私たち自身であるヒトという生物は、特殊化した哺乳動物の1 種である。ヒトの起源と進化について紹介し、ヒト化というのはどういうことだったかを考える。

●生物の絶滅と地球環境論
生物は過去の何度も大絶滅を起こしている。地球史の中での生物の大量絶滅と進化の関係を説明する。また、人間活動が盛んになって以後の、世界の各地および日本における生物の絶滅の様相を学ぶ。

この分野の将来性

地球上には数千万種もの生物が存在していますが、私たち人類は、そうした生物からさまざまな恩恵を受けています。生物学では、まずそうした個々の生物の特徴を調べたり、相互に影響し合う複数種の生物が形づくる生態系を研究したりします。また、品種改良なども、もはや分子レベルの操作で遺伝子組み換えができるレベルに到達しています。こうした応用部門は、バイオテクノロジー、バイオサイエンスとして発展しています。環境への配慮が不可欠となった現在、生物学の英知が求められているのです。

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